Blog

事例

関内外OPEN!18サイトを、WordPressを使わずGitHub Pages + microCMSで作った話

「関内外OPEN!18」の告知サイトを、あえてWordPressを使わずGitHub Pages + microCMSで構築した事例です。費用・保守・担当者の運用負担がどう変わったかをまとめています。

関内外クリエイターズとアーツコミッション・ヨコハマが主催する「関内外OPEN!18」の告知サイトを、GitHub Pages と microCMS を組み合わせて構築しました。あえてWordPressを使わない構成を選んだ事例として、判断の背景をまとめます。

本番サイトは https://kannaigai.com/kannaigai18/ で公開しています。前年開催の「関内外OPEN!17」も同じ構成で GitHub Pages に置かれており、今回はその仕組みを引き継ぎつつ、記事ごとのOGP対応とmicroCMS連携を新たに組み込みました。

こうした告知サイトはWordPressで作られることが多い

会期限定のイベント告知サイトは、担当者が自分で更新できることが重要になります。そのため、WordPressのような管理画面を持つCMSが選ばれることが少なくありません。一方で、WordPressにはサーバー費用や保守、セキュリティ対応といった運用の負担も伴います。

今回はイベント期間が決まっており、終了後は更新が発生しないことがわかっていたため、WordPressを使わない構成を検討しました。

採用した構成

サイト本体はNext.jsのようなフレームワークを使わず、素のHTML・CSS・JavaScriptと、依存パッケージを持たないNode.jsの自作ビルドスクリプトで構成しています。記事データはmicroCMSで管理し、ビルド時にAPIから取得してHTMLに焼き込む方式です。

記事ごとにOGP画像やタイトルを正しく出すには、SNSのクローラがJavaScriptを実行しない前提で、ビルド時点でHTMLにメタ情報を埋め込んでおく必要があります。そのため、公開ページはビルド時に生成し、下書きプレビューのみ管理画面からmicroCMSのデータを直接取得する方式に分けています。

更新の流れはこうです。担当者がmicroCMSの管理画面で記事を公開すると、Webhook経由でGitHub Actionsが起動し、自動でビルドとデプロイが行われます。担当者はGitHubやコードを意識する必要がなく、microCMSの管理画面だけを使って更新できています。

費用と保守の内訳

ホスティングはGitHub Pages、自動ビルドはGitHub Actionsを利用しており、公開リポジトリであればどちらも無料です。microCMSも無料プランの範囲(月10万リクエストまで)で運用できています。維持費として発生しているのは、実質ドメインの費用のみです。

保守についても、担当者の対応はmicroCMSの管理画面上の記事編集にとどまり、サーバーの管理やプラグインの更新といった作業は発生しません。

イベント終了後は「凍結」できる

このサイトは会期が終われば更新が止まることが前提です。そのため、microCMSとの連携を切り離し、記事の画像をリポジトリ内にダウンロードして相対パス化することで、外部サービスに依存しない純粋な静的サイトとして残せるようにしています。動いている間の更新しやすさと、終わったあとに残す記録のしやすさを、別の設計として分けて考えました。

向いているケース・向いていないケース

会期や公開期間が決まっていて、更新担当者が限られており、終了後は静的な記録として残せればよいサイトには、今回の構成が向いています。反対に、更新頻度が高く関わる人数も多い、あるいは長期的に機能を拡張し続ける前提のサイトであれば、WordPressのような汎用CMSや、より運用体制の厚いフレームワークを選ぶ方が適しています。

GitHub PagesmicroCMS脱WordPress

ブログ一覧へ